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ロボットと自動化だけに絞った専門見本市──2年分の新製品が集まる
automatica は、製造業全般を扱う総合見本市とは違い、ロボットと自動化に的を絞った専門見本市です。主催者は「ロボティクスと自動化で世界最大の品ぞろえ」をうたっています。展示分野は、組立・ハンドリング、産業用ロボット、サービスロボット、マシンビジョン、ソフトウェア・クラウドの5つです。
隔年開催のため、メーカー各社が2年分の新製品・新技術を持ち込む場になります。前回(2025年)は、6つの展示ホールに 1,100台を超えるロボットが並びました。
出展する場合来場者の関心が「ロボット・自動化」に絞られているため、自社の技術がどんな課題を解くのかを具体的に伝えやすい
視察する場合ロボット本体から周辺機器・ビジョン・ソフトまで、自動化に必要な要素を1か所で比べられる。2年に1度の機会なので計画的に
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2027年の焦点は「フィジカルAI」と人型ロボット
主催者の展示会ディレクターは、「フィジカルAI(AIを搭載して現実世界で動くロボット)と人型ロボットが automatica 2027 の中心テーマになる」と述べています。主催者は、ほかに「デジタル化とAI」「持続可能な生産」「働き方の未来」を重点テーマとして掲げています。
主催者が2026年6月に発表したドイツのロボット・自動化分野の意思決定者100人への調査では、82%が「人型ロボットは今後の自動化の革新を引っ張る」と答えています。一方で、68%は主に試験導入の段階にとどまっていると回答しました。前回も、ドイツの NEURA Robotics が新しい世代の人型ロボットを発表し、60台を超えるロボットを展示しています。
出展する場合AI・人型ロボットに関心が集まる回。自社の部品・センサー・ソフトが「AIロボットのどこに効くか」を示すと注目されやすい
視察する場合人型ロボットやAIロボットが「試験導入」からどこまで進んだかを確かめる場。デモの多いブースを優先して回る
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研究と産業をつなぐ「munich_i」
automatica の会期中には、ハイテク・プラットフォーム「munich_i(ミュンヘン・アイ)」が開かれます。Messe München とミュンヘン工科大学(TUM)のロボット・機械知能研究所(MIRMI)などによる共同の取り組みで、AI・ロボットの将来を議論する「Hightech Summit」、仕事・健康・移動・環境でのAI・ロボット活用を扱う「AI.Society」、世界のロボット開発者が参加する開発コンテスト「Robothon」の3つで構成されます。
前回の Hightech Summit では、Google DeepMind、Microsoft、Nvidia などの登壇者がロボティクスとAIの大きな流れを語りました。展示会全体では、14の展示企画・ステージで270を超える講演・パネル・発表・実演が行われています。
出展する場合研究機関・大学も多く参加するため、共同研究や技術提携の相手探しにも使える
視察する場合munich_i の講演で全体の方向性をつかんでから展示を見ると、個々の製品の位置づけが分かりやすい
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レーザー・光学、量子技術の見本市と同時開催
2027年も、レーザー・光技術の見本市「Laser World of Photonics」と、量子技術の見本市「World of Quantum」が同じ会期・同じ会場で開かれます。Laser World of Photonics の公式サイトは、automatica との「はっきりした重なり」を相乗効果として挙げています。
ロボットによるレーザー加工・溶接、光センサーやカメラによる検査など、自動化と光技術は隣り合う分野です。ひとつの出張で、自動化・光学・量子の3分野をまとめて見られるのは、この時期のミュンヘンならではです。
出展する場合レーザー加工・光センサー関連の企業は、隣の見本市の来場者とも接点が生まれる。どちらに出展するか、出展分野の選び方が大事
視察する場合レーザー加工・検査を自動化したい場合は、両方の見本市を回る計画を立てる。主催者によると、チケットは automatica と Laser World of Photonics の両方で有効
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来場者の83%が意思決定者、半数が中小企業──「導入する側」に会える
主催者によれば、前回の来場者のうち83%が意思決定に関わる立場で、経営層は20%(2023年は14%)に増えました。来場者の半数(50%)は従業員199人以下の企業からで、大企業だけでなく中小企業の自動化ニーズが集まる場です。来場者の多い業種は、自動車、電機・電子、金属加工で、物流、医療・医療機器、安全・防衛も挙がっています。
海外からの来場者は38%で、ドイツに次いで多いのはオーストリア、イタリア、スイス、韓国、中国などです。ヨーロッパからが26%、アジアとアメリカからがそれぞれ6%で、欧州の顧客と出会う場としての性格が強い展示会です。
出展する場合欧州の中堅・中小製造業の「導入担当者」に直接会える。導入のしやすさ・費用対効果・サポート体制を分かりやすく示す
視察する場合欧州の製造業がどんな自動化を求めているか、来場者の関心から読み取れる。医療・物流など製造業以外への広がりも確認できる
automatica のホールはすべて、メッセ・ミュンヘン見本市会場の「東入口(East Entrance)」側にあります。2027年の分野ごとのホール割り当ては、2026年11月4日時点で未公表です(公式の会場図は2025年版のみ)。
※ 同時開催の Laser World of Photonics も同じ開催時間です。関連する学術会議「World of Photonics Congress」は6月20日〜25日に開かれます。