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2年に1度の金属加工の国際見本市が、6年ぶりにミラノへ
EMO は、工作機械・金属加工の分野で欧州を代表する国際見本市です。2005年以降は「ハノーファー、ハノーファー、ミラノ」の順で開かれてきました。VDW は2025年11月に、2027年ミラノ、2029年ハノーファー、2031年ミラノの開催地を発表しています。
ミラノでの開催は6年に1度ほどしかありません。前回のミラノ開催(2021年)は、6つのホール・約10万㎡で、6万人を超える来場者(91か国から)を集めました。2027年は会場の12ホール(会場全体の展示面積は約20万㎡)をすべて確保しており、主催者は「満員の見本市になる見込み」としています。
出展する場合南欧の顧客に会える機会は6年に1度ほど。イタリア・南欧市場を狙う企業にとって、ハノーファー開催とは違う出会いがある
視察する場合欧州の金属加工の動向を、ハノーファー開催とは違う顔ぶれで見られる。次のハノーファー開催(2029年)まで2年空くため、2027年の動向を押さえる場になる
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工作機械を中心に8分野──切削・成形から積層造形・測定まで
主催者の出展品目は、「工作機械」「積層造形」「その他の機械(溶接・熱処理・表面処理)」「工具」「部品・構成品・付属品」「デジタル製造・工程の自動化」「測定・品質管理」「サービス」の8分野です。旋盤、マシニングセンタ、研削盤、歯車加工機、放電加工機、板金加工機、プレスなど、金属加工の機械がほぼすべて対象になります。
前回のミラノ開催(2021年)の来場者調査(複数回答)では、関心のある分野は「切削型の工作機械」55.8%、「自動化」43.8%、「構成部品」39%、「工具」37.5%、「測定」34%、「ICT・デジタル生産・ソフトウェア」32.5%、「ロボット」25.8%でした。
出展する場合工作機械メーカーだけでなく、工具・部品・測定機・ソフトの企業も出展しやすい。自社がどの分野に入るかを品目表で確認する
視察する場合機械本体から工具・測定・ソフトまで、加工ラインに必要な要素を1か所で比べられる
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自動化・ロボット・AIが加工の現場に入ってくる
主催者は EMO MILANO 2027 の展示技術として、工作機械に加えてロボット、自動化システム、デジタルソリューション、人工知能(AI)を挙げています。直前の EMO Hannover 2025 では、VDW が「自動化とAIが中心テーマだった」と総括し、約140社のロボットメーカーが出展しました。
同じ回の来場者調査では、50%が「自動化で生産性を上げる方法」に、3分の1を超える来場者が「デジタル化・AIの新しい動き」に関心があると答えています。人手不足とコストの問題から、加工機とロボット・自動化を組み合わせた展示が増えると見られます(DADA編集部の見立て)。
出展する場合加工機単体より「自動化したセル(加工機+ロボット+搬送)」で見せると、来場者の関心に合いやすい
視察する場合加工の自動化・無人化の事例を、メーカーごとに比べる。AIによる加工条件の最適化や保全の展示も確認する
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「Technologies for a better life」──持続可能な生産がテーマ
EMO MILANO 2027 の主催者は、「Technologies for a better life(よりよい暮らしのための技術)」をテーマの一つに掲げています。環境負荷やエネルギー消費を減らすこと、環境にやさしい材料を使うこと、資源をむだなく使うこと、工程のデジタル化で工場の収益性を上げることなどを、工作機械と生産システムを通して見せるとしています。
欧州の製造業では、省エネルギーや資源の効率的な使い方が設備選びの判断材料になりつつあります。省エネ性能やCO2削減の効果を、数字で説明できる展示が求められます(DADA編集部の見立て)。
出展する場合消費電力の削減や材料のむだを減らす効果を、具体的な数字で示す
視察する場合省エネ型の工作機械や、エネルギーを「見える化」するソフトの展示を重点的に見る
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出展者の60%が海外から、来場者は自動車・機械・航空宇宙の現場
主催者のパンフレットによれば、前回のミラノ開催(2021年)は出展者の60%が海外、40%がイタリアからでした。来場者の業種(複数回答)は「自動車・輸送」31%、「産業機械・材料メーカー」29.6%、「ロボット・自動化」15.9%、「航空・宇宙」14.7%などです。CECIMO のリリースによれば、海外からの来場者は30%でした。
来場者の60%が「購入の判断に関わる」、21%が「自分で決める」と答えています。役職では「社長・事業部長」21%、「生産」19.3%、「営業・マーケティング」19%などで、設備の導入を決める立場の人が多く集まります。
出展する場合イタリアを中心とした欧州の自動車・機械・航空宇宙の購買担当に直接会える。導入の判断に必要な情報(価格帯・納期・サービス体制)を用意する
視察する場合欧州のユーザーがどんな加工機を選んでいるか、来場者の関心から読み取れる。イタリアの機械メーカーの動向も確認できる
会場の fieramilano Rho は、ミラノ中心部の北西にある見本市会場です。主催者のパンフレットによれば、EMO MILANO 2027 では12ホール(会場全体の展示面積は約20万㎡)を使い、入口は「東門(Porta Est)」「西門(Ovest Tim)」「南門(Sud Tim)」の3か所です。2027年の分野ごとのホール割り当ては、2026年11月1日時点で未公表です。
※ 会場には高速鉄道の駅があり、ミラノ地下鉄M1線(赤線)の駅は東門にあります。近くの空港はマルペンサ、リナーテ、オーリオ・アル・セーリオです(主催者のパンフレットによる)。
※ 2027年の開催時間は2026年11月1日時点で公式サイトに未掲載です。前回のミラノ開催(2021年)は土曜日まで6日間でしたが、2027年は月曜〜金曜の5日間です。
2027年の講演・特別展示の内容は、2026年11月時点で主催者の発表はありません。参考として、直前の EMO Hannover 2025 では、中央のステージで毎日「P.O.P Talks」が開かれ、生産でのAI活用などが取り上げられました(VDW による)。