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組込み技術だけに絞った専門見本市──ハード・ソフト・ツールが一堂に
embedded world は、電子機器全般を扱う総合見本市とは違い、組込みシステムに的を絞った専門見本市です。主催者は展示の柱として「組込みシステム技術」「分散型のインテリジェンス」「IoT(モノのインターネット)」を挙げています。
展示はハードウェア、システム・アプリケーションソフトウェア、開発ツールの3分野に分かれ、それぞれに販売代理店(ディストリビューター)やサービス企業も加わります。前回(2026年)は 1,242社が出展し、うち 890社がドイツ国外からの出展でした。
出展する場合来場者の関心が「組込み」に絞られているため、自社の部品・ソフトがどの機器のどんな課題を解くのかを具体的に伝えやすい
視察する場合半導体から開発ツール・ソフトまで、組込み開発に必要な要素を1か所で比べられる
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来場者は前年比13%超の増加、44%が海外から
主催者によると、前回(2026年)の来場者は 35,962人で、前年から13%を超えて増えました。来場者は86の国・地域から集まり、44%がドイツ国外からです。ドイツに次いで多いのは、イタリア、オーストリア、アメリカ、フランス、イギリスなどです。
来場者の業種で最も多いのは自動車産業・自動車用電子機器(23%)で、電子機器・家電(10%)、産業用制御(8%)、通信(5%)、医療機器(5%)、AI(4%)が続きます。
出展する場合自動車・産業機器・医療機器など、欧州の機器メーカーの開発者に直接会える。用途別の事例を用意すると話が進めやすい
視察する場合欧州の機器メーカーがどんな組込み技術を求めているか、来場者の関心から読み取れる
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開発者向けの国際会議を併設
会期中には、技術者向けの国際会議「embedded world Conference」と、ディスプレイ技術の会議「electronic displays Conference」が開かれます(展示会とは別のチケットが必要)。主催者によると、2026年の2つの会議には47の国から 2,141人の参加者・講演者が集まり、基調講演10本、セッション96本、講座(Class)20本が行われました。
embedded world Conference は、組込み機器の開発者・専門家、プロジェクト・製品のマネージャーを対象としています。主催者は、自動運転、画像認識・組込みビジョン、インダストリー4.0での予知保全などに広がる「組込みインテリジェンス」を扱う会議と紹介しています。2027年の講演の募集(アブストラクトの受付)は2026年9月28日で締め切られています。
出展する場合展示会場の出展者フォーラム・専門家パネルで発表する枠もある(2026年秋から予約受付)。技術の中身で関心を集める場として検討できる
視察する場合会議で技術の流れをつかんでから展示を見ると、各社の製品の位置づけが分かりやすい。会議の参加は別料金
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テーマ別の特設エリアとスタートアップ向けの出展枠
会場には、テーマごとの特設エリアが設けられます。2027年の会場図では、electronic displays(ディスプレイ)、embedded vision(組込みビジョン)、M2M(機器間通信)、IC&IP design(半導体設計)、safety & security(安全・セキュリティ)の各エリアと、スタートアップ向けの「start-up@embedded world」が案内されています。
スタートアップ向けには、小間・ブース施工・マーケティングサービス・ピッチ(短い発表)の機会をまとめたパッケージが用意されています(2027年1月15日までの通常価格 2,890ユーロ。設立年数などの参加条件あり)。主催者はほかに、スタートアップと投資家の交流企画「start-up City & Investors」、学生向けの「Student Day」、業界の女性のネットワーキング企画「women4ew」、製品表彰の「embedded award」を案内しています。
出展する場合ビジョン・ディスプレイ・セキュリティ・半導体設計など、自社の分野に合う特設エリアがあれば、関心の近い来場者に見つけてもらいやすい
視察する場合関心のあるテーマのエリアから回ると効率がよい。若い企業の技術はスタートアップのエリアでまとめて見られる
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半導体大手から販売代理店まで──欧州の「組込み業界」がそろう
主催者の出展案内資料(2027年版)は、出展企業の例として NXP Semiconductors、STMicroelectronics、Texas Instruments、Infineon Technologies、Analog Devices、Microchip Technology、Arm などの半導体・設計関連企業と、DigiKey、Mouser Electronics などの販売代理店を挙げています。
同じ資料は、来場企業の例として BMW、Audi、Mercedes-Benz、Continental、Deutsche Telekom、Nokia、BSH Hausgeräte(家電)を挙げています。部品を「売る側」と、機器をつくるために部品を「選ぶ側」の両方が集まる展示会です。
出展する場合欧州では販売代理店経由の取引も多い。来場する代理店との接点づくりも出展の目的に入れておく
視察する場合半導体大手の新製品と、代理店のブースでの取り扱い製品を合わせて見ると、欧州市場の売れ筋がつかみやすい
embedded world はニュルンベルク見本市会場のホール1、2、3、3A、4、4A、5を使って開かれ、会議は会場内の会議棟「NCC Ost」で行われます。来場者の入口エリアは「Mitte(中央)」と「Ost(東)」です。下は主催者の2027年の会場図(出展者向け)による分野ごとの配置です。